DIGEサンプル調整ガイドライン
二次元電気泳動の最適な結果を得るためには、サンプル調整が重要な要素となります。ご送付いただく解析サンプルの形状や処理法につきましては、予め弊社担当者とご相談いただけますようお願いたします。

■サンプル前処理
サンプルはなるべく現物のままでお送りください。例えば、凍結組織の形状かゲルスポットを乾燥処理されたものが理想的です。この場合は当方で前処理を行ないますが、お客様ご自身で前処理を行なっていただける場合は下記の点にご留意ください。

二次元電気泳動を行なう際に、分離や解析の障害となる含有物は主として
● 塩類
● 核酸類
● 多糖類
● 脂質類
となります。

特に塩類は一次元目に使用するIPGストリップに高い電流が流れて機器類を損傷する恐れがあります。
下記のような前処理を施してください。
● メタノール沈殿処理
● TCA/アセトン沈殿処理
● スピンカラム処理(Centriconのような遠心モルカット)
● 透析膜処理

注)当方にて上記前処理を行なう場合は、前処理費用が追加されます。

お客様ご自身で、混合の組合せを決めて前処理される場合は下記条件を適用して下さい。
● 抽出したタンパク質の最終溶解用溶液
  7M 尿素 2M チオ尿素 4% CHAPS(pH=8.5 Tris-baseにて調整)
● サンプル溶液の電気伝導度は300μS以下にしてください。もしサンプル原物に多くの塩類や界面活性剤が含まれている場合は、バッファー交換を行なってください。
● 総タンパク量が5-10mg/mLになるように調整してください。

■サンプル調整に関するご注意
● pHは8から9の間とし、8.5が推奨値です。
● ラベリングを行なうには、1級アミン類(例えばphamalytesやBiolytes)、チオール類(例えばDDT)等が決して混入しないようにしてください。
● 還元化とアルキル化はCyDyesでラベリングした後に行なってください。

■必要サンプル量推奨値
ゲルサイズや目的に応じた必要サンプル量の推奨値は下記のようになっています。
解析用 蛍光染色 11cmゲルタンパク質総量 10-50μg
解析用 蛍光染色 18cmゲルタンパク質総量 100-200μg

もし、サンプル中の総タンパク質量が不明の場合は、下記の凡その目安を参考にしてください。
● バクテリア:乾燥重量の凡そ半分が総タンパク量
● 血漿・血清:凡そ60mg/mLが総タンパク量
● 哺乳類細胞:1×107細胞数に凡そ1mgの総タンパク
● ヒト涙滴 :0.2μL-2μLの涙滴中に凡そ1μgの総タンパク
● 哺乳類組織:例えばラット肝臓では10mgの凍結乾燥組織が必要
● ヒト尿  :正常ヒト対照は10mL その他場合により1-10mL

■サンプルの送付に関する認可
日本からサンプルを送付する場合は、オーストラリア検疫ガイドラインに沿った書類への記入と推奨輸送業者への送付委託が必要となりますので、弊社にご相談ください。

■病原性
サンプルの病原性についての情報を明記してください。明記が無い場合は病原性があるものとして取り扱いいたします。